夏の尾瀬ハイク
- アヤメ平から尾瀬ヶ原 -

  【年月日】 2009年7月25日
  【同行者】 おおぜい
  【タイム】 鳩待峠(7:35)−横田代(8:35)−アヤメ平(9:00)−竜宮分岐(11:50)
        −竜宮(10:35-10:55)−ヨッピ橋(11:20)−山の鼻(12:45-12:58)−鳩待峠(13:50)
  【地形図】 至仏山、尾瀬ヶ原、三平峠  ルート地図

アヤメ平から燧ヶ岳
一瞬顔を出した奥白根山

 この時期の鳩待峠の混雑ぶりは、登山口というより、都会の観光スポット並みだ。
 アヤメ平に行く人があまり多くないのは、せめてもの救いだが、この日は、同行者たちがあまりにもにぎやかだった。
 静かなアヤメ平を求めて歩いておられた、他のハイカーには、いささか申し訳なかった。

 前日の雨で、登山道はずいぶん、ぬかるんでいた。
 ブナ林からオオシラビソの森へと、ゆるやかに登っていく。
 メボソムシクイやコマドリ、ルリビタキが鳴いていた。

 1時間ほどで横田代。
 ガスがまだ濃くて、周囲の景観は開けてこない。

 キンコウカは、いまが盛り。
 コバノトンボソウ・ニッコウキスゲ・タテヤマリンドウ・サワラン・オトギリソウ・ゴゼンタチバナ・ネバリノギラン・ワタスゲなどは、ほどほどに咲いていた。

 中原山を抜けると、アヤメ平。
 植生復元は、以前に比べて、ずいぶん進捗したように見える。

 ガスが次第に晴れて、平ヶ岳・燧ヶ岳・会津駒ヶ岳・奥白根山などが顔を出した。

長沢新道の大ネズコ
キスゲと燧ヶ岳(大きな写真)

 富士見田代で左折して、長沢新道に入る。
 濡れた木道は滑りやすいので、木道の上は慎重に行く。

 オオシラビソの森からダケカンバの二次林、ネズコをいくらか見ると、急降下となり、沢音が聞こえ出すとブナの純林だ。
 低木もほぼ、オオカメノキのみ。

 原が近づくとトチ・ミズナラ・ダケカンバなどの大木が多くなる。
 なかでも、ミズナラは見ごたえのある大木が、いくつもあった。

キンコウカと景鶴山
オオモズ(大きな写真)

 竜宮小屋手前の十字路で、小休止。
 オオモズが飛んできて、近くの小枝にとまった。

 時間があるので、ヨッピ橋を回っていくことにした。
 尾瀬ヶ原から望む景鶴山は、ちょっとした裏山という感じに見える。
 この日歩いたところでは、ヨッピ橋付近のニッコウキスゲが、もっともよく咲いていた。

ホオアカ歌う
モウセンゴケ

 ホオジロに似たさえずりは、夏の尾瀬ヶ原でもっともよく見かける、ホオアカの歌だ。
 未の刻にはまだ早いが、池塘のヒツジグサが咲き始めた。

 牛首まで来ると、団体さんがぞろぞろ歩いていた。
 何かの動物の糞に、シータテハやコムラサキがとまっていたので、ハイカーの切れ目をねらって撮影。

シータテハ(大きな写真)
コムラサキ(大きな写真)
コムラサキ(大きな写真)
池塘と燧ヶ岳

 山の鼻も、大変な数のハイカーでごった返していたが、少々疲れたので小休止。
 ここから至仏山を眺めると、すぐに森林限界があり、とても高く見える。

 鳩待峠への登りは、重厚な広葉樹林帯だ。
 最初は立派なミズナラ林。
 次いで、カラマツの天然林。これらも大木だ。
 登りにかかるところに、何本かネズコがあるが、さほど大きなものではない。
 峠前後はブナ林だ。

 鳩待峠に着いたとき、まだ少し時間があったので、鳩待山荘の風呂で汗を流した。