霧来沢から本名御神楽

 【年月日】  1991年7月10日
 【パーティ】 極楽蜻蛉と友人
 【タイム】  林道終点(5:00)−釣り−尾根末端(11:25)−杉山ヶ崎(12:10)
        −本名御神楽(1:00)−八乙女の滝(3:50)−林道終点(5:00)
 【地形図】 御神楽岳、狢ヶ森

 前日の夜出発して御神楽岳へ。
 霧来沢林道のダートにはいったあたりから激しい雨。
 どしゃぶりのため、雨具を来て大急ぎでテントを張り、もぐりこんだ。横になると疲れがどっと出てき、すぐ寝てしまった。

 翌朝。雨はあがっていたが雲が低くたれこめており、いつ降ってきてもおかしくないような天気だった。
 予定では杉山ヶ崎尾根出合までイワナを釣り、避難小屋泊りというわけだったが、小屋の状況がわからないので本日中に下山することに決め、軽装で出発。
 オオバギボシやシモツケソウの咲くなかを沢におりる。この日は、いちばん安い渓流タビを初めて使ったが、使い慣れないと足の裏が石に当たって痛い。入渓してすぐに、キクラゲやツキヨタケの大量に出たブナの倒木を発見。
 ここで早くもキクラゲ大収穫。

 小さなゴルジュを出たところが小さな滝で、これが八乙女の滝。
 この沢は、ライトグリーンのきれいなナメ床で、なかなかいい感じなのだが、魚は一匹も釣れなかった。

 杉山ヶ崎尾根の末端まで来ると沢はずいぶん細くなった。
 ここで早いお昼にし、不要の荷物はデポして山登り。

 この登りは急だ。
 道にはドクベニタケやカワリハツなどがときどき出ていた。
 届きそうで届かない杉山ヶ崎ピークについたのは12時10分。ここからは尾根上の道。
 ガスは完全に消えてはいないが、雨になる様子はなく、まずまずの天気というべきだった。
 左前方に岩壁が見えてくると、鎖場となり、それを乗っ越してしばらく行った樹林帯のなかに避難小屋。
 中をのぞいてみると、とてもきれいに整頓されており、ストーブまで備えてあるよい小屋だった。こんなにいい小屋があるのならここに泊まるんだったといいつつ、本名御神楽へ。樹林帯を抜けると潅木の生えた展望のよい稜線となり、ピークはすぐ上だった。

 ガスもかなり晴れてき、浅草岳や守門岳も見えてきた。御神楽岳の本峰はすぐ前だが小1時間くらいの距離だろうか。
 本峰から派生している尾根から切れ落ちている岩肌の下には雪渓が光っていた。