会津朝日岳と大幽東沢

 【年月日】  1990年9月23〜25日
 【パーティ】 極楽蜻蛉と友人
 【タイム】  登山口(7:15)−三吉ミチギ(8:30)−人見の松(9:55)−避難小屋(11:30)
        −会津朝日岳(12:20)−以下タイムとらず
 【地形図】会津小林、会津朝日岳、城郭朝日岳

叶の高手からの展望

浅草岳を望む

 埼玉から会津朝日岳登山口までは4時間以上のロングドライブ。

 赤倉沢の支流を渡り、しばらくは沢沿いの平坦な道。
 右手にはスギの苗。比較的手のよく入った植林地だ。
 やがて、前方にこれから取りつく急な支尾根が見えてきた。

 傾斜がきつくなってしばらく行くと、三吉ミチギの水場。

 ここからかなり急な登り。
 ブナの二次林なので、ブナハリタケが生えそうな倒木などは見当らなかったが、ナラタケ、ヒラタケ、わからないイグチ、ムラサキフウセンタケ、ヤマイグチ、カバイロツルタケなどがあって、道の両側を物色しながら登るので、急登はさほど苦にならない。

 ゴヨウマツが一本はえた、好展望の尾根は、人見の松という場所。
 叶の高手のピークが望まれる。

 岩の出た尾根の上をしばらく行くが、ナナカマドの赤い実がなかなか美しい。
 叶の高手から先少し下った岩尾根から、めざす会津朝日岳や、浅草岳などが望まれた。

 叶の高手から急降下し、鞍部から緩やかに登っていくと、熊の平の水場。
 台風のあとだったからか、水流があり、立派な水場だった。

小屋付近から本峰

岩壁の下はブナ原生林
 避難小屋は水場のすぐ上だった。

 天気もよいので、行動食をもって山頂へ。

 バイウチの高手というところを越えて、いっきに登ると、頂稜の一角。
 三角点ピークよりやや高いと思われる岩峰をひとつこえると、会津朝日岳山頂だった。

 展望は三六○度。
 浅草岳、その肩にのぞく守門岳、ただのとんがりの蒲生岳、霞の向こうのついたてのような越後三山、向こうからこっちを見たことのある未丈ヶ岳、コウモリの荒沢岳、平ヶ岳などが指呼できた。
 ビールを飲み、パンを食べると急に眠くなり、山頂で昼寝。

 日没まで、かなり時間があったので、山頂から目ぼしをつけておいたブナ林に入って、キノコ狩り。

 友人と別れて、私は右側の稜線方面を探した。
 ブナの巨木が林立しており、ブナハリタケの大群生を四ヶ所見つけることができた。
 腰にまいた篭にブナハリタケを詰め込むと重すぎて歩きづらく、篭を手にもって戻った。

 小屋に戻って、この日の収穫でうどんを煮込んで食べた。
 ナラタケ、ヒラタケ、モリノカレバタケ、ホコリタケなどのうどんはよかった。

 翌日も雲ひとつない快晴。ゆっくり食事をしてから下山。
 途中、ヤマブドウの実が大量に実っているところで木に登ってブドウ狩り。
 おかげで腕が疲れてしまった。その後も、サルナシやアケビを摘みながらのんびりと行った。

 ずっしりと重くなったザックを登山口でおろしたのは、お昼ごろ。

 その日は黒又川の大幽沢出合付近でで釣りをならい、出合から少し下ったところでテントを張った。

 翌日は雨。
 大幽東沢まで釣り上がったが、魚は一尾もかからなかった。

ナナカマド酒のおうわさは、こちら、サルナシ酒についてはこちらをごらんください。