三鈷室山
−塙町側から−

【年月日】

2021年2月20日
【同行者】 単独
【タイム】

駐車スペース(8:45)−源流湧水(10:01)−三鈷室山(10:38-11:02)
−駐車スペース(12:25)

【地形図】 磐城片貝 東館 ルート地図 (マウスホイールで拡大・縮小可)

 里美村からの登山道はありふれているように感じたので、塙町側からアプローチしてみた。

 塙ふれあい遊歩道から登ろうと思っていたのだが、塙町観光協会のサイトには案内図までのっているのに、現地には途中も含めてほとんど表示がなく、駐車スペースも見当たらなかった。
 ここが入口かと思われる場所は、杉材の集積所になっており、自動車をとめることができる状況でなかったので、少し離れたところにとめて、遊歩道に入った。

 おそらく台風19号によるものと思われるが、遊歩道はかなり荒れており、歩く人はあまりいないと思われた。
 しばらく行った二俣は左なのだが、右の作業道に入ってしばしロスした。
 このあたりから道はしっかりしてくる。

 植林帯を抜けて、各種雑木の道になる。
 先日の栄蔵室同様、傾斜は緩く、登りというほどではない。

凍る沢1(大きな写真)
凍る沢2(大きな写真)

 気温が上がっては来たが、沢筋には多少の雪が残り、落ち込みには氷柱が下がっていた。
 ササが多少かぶるところもあるが、いい感じの道が続く。
 源流湧水近くに、ふれあい遊歩道の道標が二つ。

 源流湧水はブナの根際から湧いていた。
 水場として整備されてはいないが、汲んでいきたいと思える水場だった。

 道はここまで。
 ルートは正面の尾根だが、スズタケの密ヤブを突破しなければならない。
 ヤブの薄そうなところを探したが、それらしきところは見当たらなかったので、正面突破した。

ハリギリ(大きな写真)
雑木林(大きな写真)

 密ヤブではあるが、ササが寝ていないので、さほど苦労しないでヤブを抜けることができた。
 尾根の上にヤブはなく、道はないが雑木の疎林で歩きやすかった。

 不審な荷造りテープが散見されると、土塁のようなところにぶつかる。
 これは何なのだろう。
 土塁を越えると林道あとのようなところ。
 ルートは基本的に土塁に沿っていく。

 土塁は三鈷室山の山頂近くまで続いていた。
 おそらくここは、牧場あとで、土塁はその時の痕跡なのだろう。

 最後までほぼ平坦なルートで山頂に出る。
 地形図に記載されている電波塔のようなものは見当たらず、広く整地された平坦地の中央にお墓のような一角があり、ひどく風化した如意輪観音と墓石と神体のない石祠が安置されていた。

 ここで大休止。
 帰りは来た道を戻ったが、源流湧水への下りでルートを失ってまごまごした。