小野町の里山
−矢大臣山−

【年月日】

2020年12月12日
【同行者】 単独
【タイム】

駐車場(9:47)−矢大臣山(11:26-11:52)−駐車場(12:56)

【地形図】 小野新町 ルート地図 (マウスホイールで拡大・縮小可)

 登山口への案内板が要所に設置されているので、とてもありがたい。
 また登山口には駐車場も完備されていて、これまたありがたかった。

 車道に面した田んぼは作られていたが、谷間の田んぼは廃田化していた。
 そのわきの作業道を入り、スギ林へ。

廃天水田と矢大臣山(大きな写真)
廃田(大きな写真)

 お宮のある切り通しを抜けると再び、小広い廃田。
 地形図には水田記号が記載されているが、こちらの田んぼにはすでに木が生えていたり、ヒノキが植わっていた。
 虚しい思いを禁じえない。

 ここからややトラバース登りになるが、ほぼ平坦といえる。
 ハンターの軽四駆が行ったり来たりしていた。

 しばしで3本のブナが伐り残された一角。
 たった3本だが、いいブナだ。
 解説板には、かつてここはブナ林だったが、製炭のために伐採されたと書いてあった。
 大きなブナを製炭するのに、数人がかりで数年かかったと記されているが、本当だろうか。

 登り始めより幅広くなった平坦な道を行くと、矢大臣山が近くなる。
 山頂直下と思しきところまで作業道が続いていた。

大ブナ(大きな写真)
蓬田岳(大きな写真)

 ようやく登りになるが、基本的にはトラバースなので、じつに容易。
 山頂の電波塔が間近に見えるところに水場があって驚く。
 ここは稜線から標高差にして50メートルほど下ったところなのに、大量の水が湧き出していた。
 自宅から持ってきた水を捨てて、ここで湧き水を汲んだ。

日影山(大きな写真)
羽山と大滝根山(大きな写真)

 山頂は公園になっていて、たくさんの電波塔が立っていた。
 一帯はヤマツツジの自生地だったが、ツツジはかなり伐られていて、芝生になっており、展望はよかった。
 ヤグラの上に登ればもっとよく見えたかもしれないが、冷たい西風が吹いていたのでパス。

 ベンチで大休止。
 どこから来たのか、芝生に自動車が乗り込んできて、乗っていた人は芝生でどこかに行ってしまった。

 西側は阿武隈の低山帯で、目立つのは蓬田岳と高柴山くらいだ。
 北側はすぐ前に羽山と、その向こうに大滝根山。
 風力発電塔が景観を損ねている。

 ツツジの季節にはにぎやかなんだろうが、さすがに真冬近い時期とあって、静かでよかった。
 帰りは来た道を戻った。