冬枯れの秀逸な岩山
−夫婦岩−

 【年月日】  1999年12月11日
 【パーティ】 単独
 【タイム】  駐車場(8:50)−見晴し岩(9:30)−夫婦岩(9:45)−駐車場(10:20)
 【地形図】 霊山、舟生

夫婦岩にて
 霊山に登った日は、国民宿舎あぶくま荘に泊。
 二食つき、かつゆっくりできて税込み6000円台とは、リーズナブルだった。

 きょうはまず、夫婦岩に登った。

 トイレつきの大駐車場から、オカメザサが繁茂した二次林を見ながら、緩やかに登っていくと、小沢をわたる。
 朝ご飯の食べ過ぎで、腹が苦しい。

 杉林を過ぎると、階段道。
 その終点から、鎖を踏まないように気をつけながら、支尾根を急登すると、早くも山頂三角点。
 ここは展望なし。

 まずは、西側の見晴し岩に行ってみた。
 ここも凝灰岩の岩が尾根に露出していて、小さいながら、気持ちのよい尾根だった。
 テーブル型のおもしろい岩を見て、尾根の末端まで行くと、霊山が裏からのプロフィールを見せているが、おもったほど迫力がない。
 尾根上のどれが見晴し岩だか、山名表示がないのでわからなかったが、どこからも同じような大展望が広がった。

 風が冷たいので、山頂に戻り、今度は夫婦岩へ。
 こちらは、山頂から少し下ったところで、西側の展望が開けていた。
 足下には、筆甫の集落。
 知った山は、鹿狼山だけ。
 この山は、特徴的なので、とてもわかりやすい。

 犬の吠える声が近づいてきたので、ハンターかもしれないと思い、ホイッスルで合図を送ったら、すぐに静かになった。

 リュウノウギクやオケラの花も、ドライフラワーと化していた。
 サルトリイバラはまだ赤い実をつけていたが、ツルウメモドキは、鳥に食われたのか、ほとんど残っていなかった。
 登山者の姿を見ない、静かな冬枯れの里山だった。