歴史と展望の岩山
−霊山縦走−

 【年月日】  1999年12月10日
 【パーティ】 単独
 【タイム】  子どもの村(10:55)−(MTB)-湧水の里入口(11:25)−湧水の里(12:00)
        −日吉神社あと(1:15)−東の物見(1:35)−子どもの村(2:25)
 【地形図】 霊山

霊山

駐車場から
 やっと休みがとれたので、前から行ってみたかった霊山に登った。

 霊山子どもの村に自動車をデポして、自転車で湧水の里キャンプ場に向かった。
 名目沢入口バス停の先までは、ずっと下りなのでらくだったが、ここからはちょっとした峠を越えなくてはならないので、ひと汗かいた。

 湧水の里入口の看板の裏に自転車をおいて、ウォーミングアップをかねて、車道歩き。
 周囲の畑の出来が気になるので、きょろきょろしながら、歩いた。
 あまり日当たりがよくなさそうなのに、チンゲンサイ・ダイコン・ハクサイ・フダンソウなどが、なかなかよくできていた。
 梅の木の下に、ワサビが植えてあるところもあって、いかにも湧水の里らしい風情だった。
 トタン板でバリケードを作った畑もあったので、この辺にもイノシシが出るのだなぁ、と思った。

 湧水の里は、なにかの工事をしていた。
 現場近くに、「発破実施につき、ご協力願います」という看板があったが、どういう協力をすればいいのか、わからなかった。

 キャンプ場の中の遊歩道で少し迷ったが、すぐに霊山登山口の道標が見つかった。
 道標のわきにツチグリがひとつ、出ていた。

 ゆっくり登っていくと、上の方にとても立派な岩峰が見えて、いい感じだった。
 傾斜がやや急になると、岩場の基部となり、南に向かうトラバース道。
 あああれた雑木林の中、随所に展望が開ける、いいところだ。
 どこからだったか、白い吾妻連峰がくっきりと見えた。
 いろんな名前のついた岩場の分岐もいっぱいあるのだが、下山までどれくらい時間がかかるかわからないので、とりあえず先を急いだ。

 上からぽたぽたと水の垂れている不動岩というところを過ぎ、ササが多くなってくると、日吉神社あと。
 本殿も観音堂も、がらんとしていて、ひどくうらぶれたところだった。

 ここから先の尾根は、自動車の轍がついた、広い道だった。
 積雪は、日陰に1〜2センチ程度。

 尾根に出るとまたまた展望が開け、ほどなく東の物見。ここが霊山の最高点だった。
 北から東がよく見えていて、去年登った鹿狼山の特徴的な山容が望まれた。

 直進すると蟻の戸渡りだが、戸隠の戸渡りとは、比べようもないほど、易しい岩場だった。(戸隠は這って通過)
 望洋台も東の物見と似たような景色だが、そういわれてみると、太平洋が見えているのだった。

 さらに進むと、無線中継所あとの建物があった。
 山中にこのような建物があると、ついついのぞいてみたくなるのだが、ここは、見なければよかったと思うほど、陰惨極まるものだった。

 あとは、らくな道を、子どもの村に向かって下るだけだった。
 登山者には一日、誰にも、会わなかった。

 車道のわきで、年輩のご夫婦が、道ばたの落ち葉を熊手でかき集めておられた。
 わたしも、家に帰ったら、落ち葉かきに精を出そうと思った。

 *山歩きとアマチュア無線(大友範行さんのHP)が とても役に立ちました。